スーパーラグビー2025はどんなリーグ?基本の仕組みをおさらい

スーパーラグビーは、南半球を中心に開催される国際的なプロラグビーリーグで、2025年もニュージーランド、オーストラリア、太平洋諸国のクラブが参加しています。全11チームが総当たりと一部地域対抗の形式でラウンドロビン(リーグ戦)を行い、その上位6チームがプレーオフに進出します。

プレーオフは1位vs6位、2位vs5位、3位vs4位の3試合からなり、勝者3チームに加え、敗者の中で最もレギュラーシーズン順位が高かった1チームが”ラッキールーザー”として準決勝に進出する特別な形式です。


ラッキールーザー制度とは何か?敗者にも希望がある理由

ラッキールーザー制度は、プレーオフの初戦(クォリファイングファイナル)で敗れたチームの中で、レギュラーシーズンの順位が最も高いチームに、準決勝進出のチャンスを与えるルールです。

これにより、たとえば1位のチームが6位にアップセット負けしたとしても、他の敗退チーム(たとえば3位や4位)よりも順位が高ければ、ラッキールーザーとして勝ち残ることができます。

ラグビーという運動量の多い競技において、実力差が試合結果に直結しにくいことを考慮した救済策とも言えるこの制度は、最後まで上位争いのモチベーションを保つ設計になっています。


ラウンド15終了時点の順位と注目の6チームとは?

ラウンド15終了時点でプレーオフ進出が確定したのは、チーフス(1位)、クルセイダーズ(2位)、ブランビーズ(3位)の3チームです。また、ハリケーンズ(4位)とレッズ(5位)も実質的に進出確定と見られています。

ハリケーンズ(34pt)は、残り1試合を残しても他チームの最大到達可能勝点(モアナ・パシフィカ、ブルーズ:最大33pt、ワラタース:最大31pt)を上回っており、今週末の最終節で仮にレッズが勝利しハリケーンズが負けたとしても、5位でのプレーオフ進出が確定しています。

レッズ(33pt)は、最終節でボーナスポイント獲得せずに負けた場合、モアナとブルーズに追いつかれる可能性があるものの、タイブレーカー(順位決定基準)が適用され、7勝という勝利数でブルーズ(最大6勝)より優位にあり、モアナと並んでも得失点差で大きく上回っているため、5位の順位を維持する可能性が極めて高いことから“実質的に確定”と表現しています。


タイブレーカーの順位決定基準とは?

同勝ち点でチームが並んだ場合、以下のタイブレーカー(順位決定基準)が適用されます:

  1. 勝利数(より多く勝っているチームが上位)
  2. 得失点差(ポイントフォー−ポイントアゲインスト)
  3. 総トライ数
  4. 直接対決の結果(必要に応じて)

このため、たとえ勝ち点が並んだとしても、勝利数で優るチームがプレーオフ進出を決めるケースがあります。特に2025年シーズンはモアナ・パシフィカとブルーズが同勝ち点になる可能性があり、勝利数の差で明暗が分かれる可能性が高いのがポイントです。

残る1枠を巡っては、モアナ・パシフィカ、ブルーズ、ワラタースの3チームに可能性が残されています。ブルーズとモアナは現在28ptで並んでおり、ワラタースは26pt、最終節の結果がプレーオフ進出を大きく左右します。


ラウンド16最終戦で要注目の試合

ズバリ最終節、注目の試合はこの2試合:

この2試合で注目されるのはクォリファイングファイナル進出をかけた最後の椅子である6位争いです。

このように、この3チームにとってまさに“Do or Die”とも言える一戦となり、各試合の結果次第でプレーオフ最後の1枠が大きく動く可能性があります。


クォリファイングファイナル進出、最後のスポットを獲得するのはどのチーム?

現在1位通過中のチーフスホームジャージ

【スタッフからのコメント】

「チーフスジャージはNZ5チームの中でも人気No.1!ホームジャージだけでなく、TRジャージやオルタネイトジャージもデザインが派手でカッコいい!おススメのチームです!」

まとめ プレーオフをより楽しむために知っておくべきこと5選

  1. プレミアム6チームによるノックアウト形式のトーナメントである
  2. ラッキールーザー制度により1回戦敗者にもチャンスが残る
  3. 準決勝は順位に応じた再シードで行われる
  4. 得失点差や勝利数がタイブレーカーとして使われる
  5. 最終節での勝敗、ボーナスポイント、勝利数が進出に大きく影響する

これらを押さえておくことで、ラウンド16やプレーオフの見どころがより深く理解できるはずです。

この記事を書いた人


Rugby Online(ラグビーオンライン)

Noby(のびー)

高校卒業後に単身ニュージーランドに渡った先駆者的な存在。ウェリントンではNobyの事を知らない日本人は居なかったとか。。。
現在はオークランドに移住して現地の永住権も持つニュージーランド特派員的な存在。

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