ラグビーチームのユニフォーム作成は、チームの結束力向上モチベーション維持に欠かせない重要な要素です。しかし、初めてチームウェアを作る方にとって、どこから始めれば良いのか、どんな点に注意すべきかが分からないのが現実です。

本記事では、失敗しないチームウェア作成の5つのステップを具体的に解説します。予算設定から業者選び、デザイン決定まで、実際のチーム運営で直面する課題を踏まえながら、効率的で満足度の高いユニフォーム作成の方法をお伝えします。

ステップ1:チームの要望とコンセプトを明確化

まずはチーム全体の統一されたビジョンを固めることから始めましょう。チームウェア作成の目的や期待する効果を全員で共有することで、後の工程がスムーズに進みます。

チーム内での意見収集方法

効果的な意見収集には、全メンバーが平等に発言できる環境づくりが重要です。たとえば、匿名アンケートを活用すれば、遠慮がちなメンバーからも率直な意見を聞き出せます。具体的には、「どんなデザインが理想か」「予算はどの程度が妥当か」「優先したい機能は何か」といった質問項目を設定しましょう。

また、チーム内で意見が分かれやすいポイントも事前に把握しておくことが大切です。色の好みやデザインの方向性について、小グループでの話し合いを経てから全体会議に臨むと建設的な議論ができます。

コンセプト設定の重要性

チームのアイデンティティを表現する明確なコンセプトがあることで、デザインの方向性が定まります。たとえば「伝統を重んじる堅実なチーム」なのか「革新的で攻撃的なスタイル」なのかによって、色使いやロゴの配置が大きく変わってきます。

コンセプトは単なるスローガンではなく、実際のプレースタイルや チーム文化と連動させることが重要です。

ステップ2:予算計画と優先順位の設定

限られた予算内で最大の効果を得るためには、何にお金をかけるべきかを明確にする必要があります。チームウェア作成では、品質・デザイン・機能性のバランスを取りながら、現実的な予算配分を行いましょう。

予算の内訳と相場

一般的なラグビーチームウェアの予算相場は以下の通りです:

アイテム価格帯特徴
ジャージ8,000円~15,000円メイン用途、高耐久性必要
ショーツ4,000円~8,000円動きやすさ重視
ソックス1,500円~3,000円機能性と統一感
ヘッドキャップ10,000円~15,000円安全面とデザイン性
遠征用移動着(ポロシャツ/ハーフパンツ)3,500円~5,500円チーム統一感と快適性
移動用ジャケット(上下)15,000円~20,000円移動時の統一感と機能性

初期費用として、1人あたり15,000円~25,000円程度を見込んでおくと、基本的なセットを揃えられます。ただし、ヘッドキャップや移動用ジャケットなどフルセットで揃える場合は35,000円~50,000円程度が目安となります。刺繍やプリントの仕様によって価格は大きく変動するため、優先順位を決めておくことが重要です。

コスト削減のポイント

無駄な出費を避けるためには、まず必要最小限のアイテムから始めることをお勧めします。具体的には、練習用と試合用を分けずに兼用できるデザインにしたり、シンプルなロゴデザインにすることでプリント費用を抑えられます。

また、複数年使用を前提とした耐久性の高い素材を選ぶことで、長期的なコストパフォーマンスが向上します。

ステップ3:素材・機能性の選択基準

ラグビーは激しいコンタクトスポーツのため、耐久性と機能性を最優先に素材を選ぶ必要があります。快適なプレーを支える機能性と、頻繁な洗濯に耐える耐久性のバランスが重要なポイントです。

素材の特徴と選び方

ポリエステル系素材がラグビーウェアの主流となっています。その理由は、吸汗速乾性に優れ、型崩れしにくく、色落ちの心配が少ないためです。たとえば、マイクロファイバーポリエステルは軽量で通気性も良く、長時間の練習でも快適さを保てます。

一方で、綿混素材は肌触りが良く、チーム内での好みが分かれることもあります。しかし、乾きが遅く重くなりやすいため、試合用には向いていません。練習用として部分的に採用するのが現実的でしょう。

必要な機能性要素

ラグビーウェアに求められる必須機能は以下の通りです:

これらの機能を満たす素材を選ぶことで、プレーパフォーマンスの向上ウェアの長寿命化を両立できます。

ステップ4:デザイン決定とカスタマイズ

チームの個性を表現するオリジナルデザインの作成では、視認性とチームアイデンティティの両方を考慮する必要があります。デザインの良し悪しが、チーム愛着度や対戦相手への印象に大きく影響します。

カラーリングの決め方

チームカラーの選定は、既存のクラブカラーやチームの歴史を踏まえて行いましょう。たとえば、伝統校であれば校章の色を基調とし、新設チームなら地域の象徴的な色を採用することが多いです。ただし、視認性の確保も重要で、フィールド上で味方同士が見分けやすい配色にする必要があります。

また、洗濯時の色落ち対策も考慮点です。濃い色と薄い色の組み合わせは美しい反面、管理が難しくなる場合があります。実用性とデザイン性のバランスを取りながら決定しましょう。

ロゴ・エンブレムの配置

チームロゴやエンブレムの配置は、デザイン全体の印象を左右する重要な要素です。具体的には、胸部左側への配置が一般的ですが、視認性や美観を考慮してサイズと位置を調整します。

ロゴやエンブレムは基本的にVectorファイル(AI・EPSなど)での提出が必要です。JPEGや手書きのデザインしかない場合は、別途デザイン費(5,000円~15,000円程度)が発生することが多いため、事前にデータ形式を確認しておきましょう。刺繍とプリントでは耐久性と仕上がりが異なるため、予算と使用頻度に応じて選択しましょう。

ステップ5:信頼できる製作業者の選定

最終的な仕上がりを左右するのが製作業者の技術力と対応力です。価格だけでなく、過去の実績やアフターサービスの充実度を総合的に評価して選定することが重要です。

業者選びのチェックポイント

実績豊富な業者を選ぶためには、以下の点を確認しましょう:

また、対応の迅速さと丁寧さも重要な判断材料です。具体的には、見積もり依頼への回答速度や、質問に対する的確なアドバイスができるかどうかをチェックしましょう。

見積もり比較と最終決定

複数業者からの見積もりを比較する際は、単純な価格比較だけでなく、含まれるサービス内容も精査する必要があります。たとえば、デザイン修正の回数制限や、納期遅延時の対応方針なども確認しておきましょう。

おすすめの製作業者として、ラグビー専門ブランド「Griffin」があります。「STAY GOLD~すべての人が輝けるように~」をテーマとし、機能性とデザイン性を両立させた製品を提供しており、特にマオリテイストのオリジナルデザインが特徴的です。ラグビー文化に精通した専門業者として、チームのこだわりに応えられる技術力を持っています。

最終決定の際は、チーム内での合意形成も大切です。価格と品質のバランスを取りながら、長期的な満足度を重視した選択を行いましょう。

ラグビーチームとしては、ウェアだけでなくボールやヒットシールド、グランド用の器材(例えばゴールポストカバー等)が必要です。これらの器材についても「Griffin-Team」では対応可能ですので、チーム用品をトータルで相談されたい場合は別途お問い合わせください。

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この記事を書いた人


有限会社エムアンドワイ企画サービス代表取締役

Rugby Online(ラグビーオンライン)シャチョーことキョーヘー

高校卒業後にニュージーランドへ渡りラグビー修行。その後、ラグビーの本場ニュージーランドで身近にある「ラグビー」を日本にも持ってきたい!との想いで起業。ラグビー用品専門のWEBショップ「ラグビーオンライン」を開設。生粋のラグビー好きによる、ラグビーにまつわる様々な情報の発信です!

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