オールブラックス次期ヘッドコーチ候補のジェイミー・ジョセフとジョー・シュミット、そして第三の男の影

1. 緊急事態発生──スコット・ロバートソン辞任の衝撃 2026.01.22

スコット・ロバートソン(Razor)の電撃辞任から数日。 ニュージーランド中が「オールブラックスの次期ヘッドコーチ(HC)は誰になるのか」という話題で持ちきりですね。

メディアの下馬評では、現ハイランダーズHCでありAll Blacks XVも率いるジェイミー・ジョセフ(Jamie Joseph)氏が最有力候補とされています。

しかし、今回の人事は通常の世代交代とは明らかに異なります。 これは想定外の緊急事態であり、同時に2027年W杯を見据えた極めて重い決断でもあります。

連日報じられる、ある人物の去就── その名前が示す通り、この問題は単純な「後任探し」ではないのかもしれません。


2. 【本命】ジェイミー・ジョセフは次期HCになれるのか?

多くの専門家やオッズメーカーが、ジェイミー・ジョセフを次期ヘッドコーチ筆頭候補に挙げています。

どれを取っても「本命」と評されるのは自然なことでしょう。 しかし、彼が「諸手を挙げてすぐに引き受ける」と考えるのは早計かもしれません。


3. なぜ「トニー・ブラウン」の報道ばかりが出るのか?

今回の後任レースで、ジェイミー以上に注目を集めている名前があります。 トニー・ブラウン(Tony Brown)です。

現在は南アフリカ代表(スプリングボクス)でコーチを務めており、「契約解除条項はない」「南アに残る」という報道が出るたび、NZのファンは落胆しています。

この過熱報道が示している事実は明確です。 世論の本音は「JJ単独」ではなく、「JJ × ブラウン」の再結成にあるのです。

かつて日本代表で見せた、

この完璧な補完関係こそが、成功の土台でした。 逆に言えば、「ブラウン不在のJJ」に対する不安が、ここまで報道を加熱させているとも言えます。

しかし、現実は残酷です。 南アフリカの「ラスボス」ことラシー・エラスムス(Rassie Erasmus)が、X(旧Twitter)でトニー・ブラウンの残留を強烈にアピールしました。

彼が投稿したのは、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の有名なシーン。「俺は絶対に行かねえぞ!(I’m not leaving!)」と叫ぶ主人公の顔が、なんとトニー・ブラウンに差し替えられていたのです。

▼ラシー・エラスムスの「I’m not leaving」投稿について解説した動画(英語) https://www.youtube.com/watch?v=v4jy5gRt6N0

キャプションには**「Today is a great day!! Sleep Lekka(今日は最高の日だ!よく眠れよ)」**の一言。 これを見せられたら、NZファンとしてはぐうの音も出ませんね…。


4. ジェイミー・ジョセフは「即答できない」かもしれない

外から見れば、JJが次期HCを引き受けるのは当然に映ります。 それでも、彼を知る人ほど「彼が即断しない(できない)可能性」を感じているはずです。

① 準備を最優先する指揮官 JJはキャリアを通じて、準備期間と設計図を何より重視してきた指揮官です。 今回のように、前体制の途中で急きょバトンを渡される状況は、彼の哲学と必ずしも噛み合いません。

② 「片翼」で飛ぶリスク ブラウンは単なるアシスタントではありません。JJにとっては、戦術面の「片翼」とも言える存在です。 この片翼を欠いた状態で、オールブラックス再建とW杯2027への道筋を描けるのか。

成功は当然、失敗すれば全責任を負うポジション。 慎重で完璧主義な彼だからこそ、このオファーに対して誰よりも悩み、沈黙を守る可能性があります。


5. もしJJでないなら──「8月のシュミット」というウルトラC

もしジェイミー・ジョセフが固辞した場合、あるいは条件が整わなかった場合。 多くのファンが思い浮かべる名前が、ジョー・シュミット(Joe Schmidt)です。

アイルランドを世界屈指のチームに育て、オールブラックスでもアシスタントとして成果を残した知将。 「彼しかいない」という声が多い一方で、これまでは「契約の壁」があると思われてきました。

しかし、最新の状況は少し違います。

■ 契約は「今年7月」で終わる シュミットは現在ワラビーズ(オーストラリア代表)を率いていますが、その契約は2026年7月まで。その後はレス・キス(Les Kiss)に指揮権を譲ることが確定しています。

つまり、8月の「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」からはフリーになるのです。

■ NZ協会に「半年待つ」覚悟はあるか? 通常、新監督は7月のテストマッチから指揮を執ります。 しかし、もし協会が「本気でシュミットを獲る」と決めたなら、7月シリーズだけを暫定監督(例えばアシスタントコーチの内部昇格など)で乗り切り、8月から満を持してシュミット体制を発足させるというシナリオも不可能ではありません。

ライバル国(豪州)を指揮した直後に母国(NZ)の監督になるという、前代未聞の「禁断の移籍」。 今の非常事態なら、そんなドラマが起きても不思議ではない──ファンはそう期待しています。

▼【動画】オールブラックス戦後、記者会見で語るジョー・シュミット(公式映像) https://www.youtube.com/watch?v=7IrlpljcMXA


6. はたまた、第三の男か?──無視できない影の存在

ジェイミーもシュミットも、条件が揃わなかった場合。協会は「第三の男」に白羽の矢を立てる可能性があります。

ファンの間やSNSで、まことしやかに囁かれている名前があります。 元ワラビーズHC、デイブ・レニー(Dave Rennie)です。

現在は日本のコベルコ神戸スティーラーズで指揮を執っていますが、リーグワンの日程的に、オールブラックスの活動期間への合流は可能なのではとの声もNZでは聞かれます。 チーフスをスーパーラグビー連覇に導いたその手腕は、NZ国内でも依然として高く評価されています。

もし協会が「すぐに動けて、かつ実績のあるNZ人」を求めるなら、彼が急浮上するシナリオも十分にあり得ます。

本命(JJ)、対抗(シュミット)、そして大穴(レニー他)。 「JJで決まり」という空気の中に見え隠れする、この「第三の選択肢」の存在が、今回の人事をさらに複雑でスリリングなものにしています。


結論:NZRは「誰を選ぶ」のではなく「いつ決める」局面にいる

覚悟を決めて「片翼」でも飛ぶジェイミー・ジョセフか。 それとも、7月までの「暫定政権」を受け入れ、8月からのシュミット合流を画策するのか。

今回の人事は、単なる後任選びではありません。スピードとタイミング、その両方が問われています。

「JJで決まり」という空気の中にも、まだ決定的なピースは揃っていないような独特の緊張感があります。 あなたは、誰にオールブラックスの未来を託しますか?


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この記事を書いた人

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Noby(のびー)

高校卒業後に単身ニュージーランドに渡った先駆者的な存在。ウェリントンではNobyの事を知らない日本人は居なかったとか。。。
現在はオークランドに移住して現地の永住権も持つニュージーランド特派員的な存在。

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