
ラグビーを始めたばかりの方から経験者まで、適切なラグビーボールを選ぶことは上達への第一歩です。間違ったボール選びは練習効率の低下や、最悪の場合はケガにつながることも。この記事では、ラグビー用品の販売を20年以上続けてきた筆者の監修のもと、ラグビーボール選びで失敗しないための4つの重要ポイントを詳しく解説します。サイズ、素材、グリップ性、価格など、自分に最適なボールを見つけるための必須知識を身につけましょう。
Contents
ラグビーボール選びで失敗しないために
ラグビーボールは一見シンプルに見えますが、実はサイズや素材など様々な違いがあり、プレースタイルや経験レベルに合わせた選択が重要です。適切なボールを選ばないと、パスやキックの精度が上がらず、ラグビーの上達が遅れる原因になります。当店には「どれを選べばいいのか」と迷う初心者の方が多くいらっしゃいますが、いくつかのポイントを押さえれば最適なボールを見つけることができます。
ボールのサイズ選びが最重要
ラグビーボールには国際規格で定められた複数のサイズがあり、年齢に応じて適切なサイズを選ぶことが上達の鍵となります。手のサイズに合わないボールを使用すると、パスやキャッチの技術が正しく身につかない恐れがあります。
一般的には、中学生以降はサイズ5、小学校高学年はサイズ4、小学校低学年はサイズ3、幼児は2.5が適していると言われていますが、トレーニング用のボールに関しては、成長期のお子様の実際の手の大きさを見て判断される事をお勧め致します。当店ではお子様連れのお客様に、実際にボールを持ってもらい、適切なサイズをご提案しています。たとえば、小学生の子どもにサイズ5のボールを持たせると握りづらく、基本技術の習得が難しくなるため注意が必要です。
素材や構造の違いを理解する
ラグビーボールの素材は主に「天然皮革/合成皮革」と「ゴム製」の2種類があります。実際のラグビーの練習や試合にはゴム製ボールがおすすめです。ゴム製ボールは耐久性が高く、雨や泥に強いため、どんな環境でも気兼ねなく使用できます。近年では実際のラグビーで使用する場合は殆どの場合がゴム製のボールを使用しています。また、比較的安価なボールも多く存在するため、初めてのボール選びに最適です。一方で天然皮革/合成皮革製のボールも一部存在しますが、その多くが今は観賞用/展示用となっております。
ボールは外皮の層構造が重要で、一般的には3層構造や4層構造など、層が多いほど耐久性や形状維持性が向上します。また、外皮内部に添付された布生地の性能によって、外皮ゴムの伸縮をおさえる等の効果が変わってくる場合もあります。ただし、外皮構造が複雑になると、その分価格も高くなる傾向があります。当店では、お客様の経験レベルや使用環境に合わせて最適な素材をご提案しています。
グリップ性能と重さのチェックポイント
ラグビーボールのグリップ性能は、パスやキックの精度に直結する重要な要素です。ゴム製ボールは一般的に表面の粗さが適度で、初心者でも扱いやすいグリップ感があります。一方、合成皮革製ボールは雨天時のグリップ性が素材や表面処理によって大きく異なるため、濡れた状態でのグリップ感を必ずチェックしましょう。
ボールの重さも見逃せないポイントです。同じサイズでも製品によって重量が規定範囲内で異なることがあります。例えば、サイズ5でも410gと460gでは感覚が大きく変わります。当店ではキック主体のプレイヤーには若干重めのボール、ハンドリング重視のプレイヤーには軽めのボールをご提案しています。特に子供向けには、適切な重量のゴム製ボールが上達の近道となるでしょう。
価格帯と耐久性のバランス
ラグビーボールの価格は1,000円台のゴム製練習用から20,000円を超える試合用公式球まで幅広く、価格に応じて耐久性や使い心地が変わります。当店での経験では、初心者が高価なボールを購入する必要はありませんが、かといって安すぎるものは耐久性に問題があることも多いです。日本国内では「公認球」という制度がありますが、どのボールでもサイズの規格を満たせばラグビーの実際の試合でもご使用頂ける事もポイントです。

Griffin製トレーニングボール
2.5号~5号球まで幅広く対応。「トレーニング」の名称ですが試合でもご使用頂けます。また、Griffin社独自のクオリティ基準により、3層構造のハイグレードなトレーニングボールとなっております。
2.5号球-4号球:4,180円(税込み)
5号球:4,950円(税込み)
<スタッフ談>
初心者や子供向けには2,000〜4,000円程度のゴム製ボールがコストパフォーマンスに優れています。練習頻度が高まってきたら、5,000〜10,000円程度の3層以上の構造を持つボールへのステップアップをおすすめします。ボール選びは自分のプレイ頻度や目的に合わせることが重要で、適切な投資が技術向上につながります。
この記事を書いた人

有限会社エムアンドワイ企画サービス代表取締役
Rugby Online(ラグビーオンライン)シャチョーことキョーヘー
高校卒業後にニュージーランドへ渡りラグビー修行。その後、ラグビーの本場ニュージーランドで身近にある「ラグビー」を日本にも持ってきたい!との想いで起業。ラグビー用品専門のWEBショップ「ラグビーオンライン」を開設。生粋のラグビー好きによる、ラグビーにまつわる様々な情報の発信です!